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    [20110927]


    水野「小出さんこんばんは」

    小出「こんばんは」

    水野「よろしくお願いします」

    小出「よろしくお願いします」

    水野「そして東京には近藤さんです。」

    近藤「ああ、どうもー。こんばんはー。よろしくー」

    小出「こんばんはー。よろしくお願いします」

    水野「ええ、今日はまずですね。アメリカを訪れています、野田総理の発言についてなんですけれども。アメリカの新聞のインタビューでこういうことを野田さん、おっしゃっております。『定期検査で停止中の原発、原子力発電所は、来年夏までに再稼動させる方針だ』ということです。で、これはですね、来年の夏の電力需給を考えると、原発再稼働が必要だと、いう意味のようなんですが。」

    小出「はい」

    水野「小出先生、これは小出先生が昨日おっしゃいました、今すぐ原発全部を廃炉にしても電力不足にはならないとおっしゃるのには真っ向から対立する考え方じゃないかと思いますが」

    小出「そうですね。」

    水野「新しい総理のこうした考え方に、どうお感じになります?」

    小出「私はもともと自分でデーターを持ってるわけではなくて、政府の統計局のデーターに基づく限り原子力発電所を全て全廃しても電気が足りると主張しています」

    水野「はあー」

    小出「はい。野田さんのお膝元のデーターで私はモノを言ってるわけで。それを覆すようなことをい疎いことはどういうことなのかなと、私は思います」

    水野「政府が出しているデーターから考えた結果を小出先生は仰っている」

    小出「そうです」

    水野「はー。じゃこれはどうでしょうか。東電の社長の今回は、見解がですね。えー、原発を稼動させるその率が低ければ、電力料金を値上げせざるを得ないと、いうような話をしてはります。」

    小出「はい」

    水野「これについてはどうです?」

    小出「呆れた話ですね。今回の原子力発電所の事故で、一体どれだけの被害が生じるのか、それをもし原子力発電所の電気料金に上乗せするとしたら、いったいどれほどの上乗せになるのか、まずは東京電力の社長に考えて欲しいと思います」

    水野「ただこれまで、よく言われておりました、原発は安いエネルギーであると。コストが非常に安く抑えられると言われておりました。これについてはいかがでしょう」

    小出「それがもともと間違えていたということを、昨年だったと思いますが、立命館大学の大島堅一さんという方が、電力会社の実際の経営データー、有価証券報告書に基づいて、すでに立証してくれていますので。その議論ももうする必要がないと思います。」

    水野「もうデーターで実証されてると」

    小出「はい。原子力が一番高いです」

    水野「え? 他のものより高いんですか」

    小出「はい。一番高い」

    水野「並ぶんじゃはく」

    小出「並ぶのではなく一番高い、というデーターがもう立証されてしまっています」

    水野「えー…。昨日小出先生とお話ししておりましたときに」

    小出「はい」

    水野「おっしゃったのは、原発をやめたら電力料金が下がると。」

    小出「その通りです」

    水野「一言おっしゃったと思うんですね」

    小出「はい」

    水野「で、私あの後、ずっと気になってたんです。電力料金が普通上がると皆さんの思いだと思うんですよ。」

    小出「そうですね。」

    水野「電力料金が下がるということはどういう事でしょう」

    小出「一番高い発電方法を電力会社が好んで使ってきた結果が今になってるわけで。えー原子力発電というような一番高い発電方法をやめれば、もちろん安くなります」

    水野「はあー。だけど、火力発電にすれば、石油をもっと買わなければいけない。そのコストはどうするんだって話、ありますよね」

    小出「もちろん、燃料費は払うわけですけども。その燃料費を計上してもなおかつ火力発電所は原子力より安いのです」

    水野「はあー。近藤さーん」

    近藤「はいー。」

    水野「このコストの話を近藤さんはどうみてはりますか?」

    近藤「うーん。要するに、先生ねー」

    小出「はい」

    近藤「揚水式っちゅうことはありますよね」

    小出「あります」

    近藤「これはあの、結構僕キーワードなんじゃないかなーと思ってるんですが」

    小出「そうですね」

    水野「それは水力発電の、1つのタイプですね。揚水発電」

    近藤「そうなんです」

    水野「はい」

    近藤「だからこれは、要するに水力発電所が、原子力発電所の夜間電力を使うという、ただそれだけのために作られてきたって、先生の本に書いてあるんだけど(笑)」

    小出「そうです。そのとおりです」

    水野「そうですね(笑)。あの、先生のご本に」

    近藤「先生のご本っていうのも(笑)」

    水野「つまりたね蒔きジャーナルで、今まで皆さんで議論し質問して、それに答えをしてくださってきた小出先生のご本にその話出てきますね」

    小出「そうですね」

    近藤「これで、そのー、ようするに、先生ここんところ分かりやすく説明していただけますかね」

    小出「はい。今あの、近藤さんが指摘してくださったのは揚水発電所というものは原子力発電所で余った電気を使うためにのみ、作られた発電所というようにわたくしは主張してくたのですね。そのことを今近藤さんがおっしゃてくださって。

    その揚水発電所というのは、えー、殆ど動かないのですね。要するに原子力発電所の電気が余ってしまった時だけに動くわけですから。あの殆ど動かない。建設費はそれなりにかかってるわけですから。発電単価がべらぼうに高いんです。

    揚水発電所の発電単価は。それがまあ原子力発電をやるためにそんな発電方法が必要になってるわけですから。それも原子力発電の発電単価に上乗せすると、原子力発電の発電単価はさらに高くなるということになります」


    水野「へえー。じゃあ今までの計算方法では本来必要なコストは乗っけられていなかったってことですか?」

    小出「ああ、もちろん揚水発電のコストなど全く載せられていませんでした」

    水野「はあー」

    小出「ただそれを乗せなくてもなおかつ原子力は高いんですよ」

    水野「あっ、そうなんですか?」

    小出「はい(笑)。揚水発電所の発電単価を考えないにしても、それでも原子力発電所の発電単価は、他のどの発電単価よりも高いです。」

    水野「へえー。ラジオネーム、でたとこしょうぶさんって方がファックスを下さっておりましてね。」

    小出「はい」

    水野「原発については地元への交付金あるいは核のゴミを運搬したり、保管したり処理したりするのに、経済的にもメリットはないでしょうに。なんで、原発に熱心なのか、小出先生教えてくださいって」

    小出「(笑)。私はそのかたがおっしゃったとおり、なんでこんな馬鹿げた事をやるのか、実は私もわからない、のです」

    水野「はあ、経済的にもメリットは、ないんですか」

    小出「ありません。ただし、電力会社は儲かるという仕組みがあった。ありました」

    水野「なんで電力会社はもうかるんですか」

    小出「電力会社というのは電気事業法で電気代を決めろと書かれているわけで。どんなに高い電気代でも売ることができました。そして、高い発電所を作ってしまうと、それだけで、利潤が膨れ上がるというような電気事業法の定めがあったのです」

    水野「法律で…」

    小出「はい」

    水野「そうんなふうになってるんですか」

    小出「そうです」

    水野「コストが高い、コストがかかる、電力を発電しても、十分に儲かるような法律になってるんですか。」

    小出「そうです。電気事業法という法律がそうなっていたのです」

    水野「はあー。じゃあそこを変えないと、このコストの問題っていうのは前に進まないってことですか?」

    小出「でももう、歴然と原子力が高いということはわかってるわけですし。えー電力会社の経営陣としても正常な経営感覚があれば、原子力から撤退すべきものだと私は思います」

    水野「はー。損得を考えても、原発から撤退したほうが得じゃないかというのが小出先生の考えだってことですね」

    小出「そうです」

    水野「はあー、でも東電の社長は先程もご紹介したとおりに、原発を稼動させる率が低かったら電力料金は値上げだと、言って張るわけでこれは、全く小出先生の考えとは矛盾してますね」

    小出「そうですね」

    水野「なんでなんですかね?」

    小出「さあー。あの、東京電力の社長にちゃんと説明して欲しいと私は思います」

    水野「ほーお。1つご紹介したい数字があります」

    小出「はい」

    水野「九州電力の玄海原発がある佐賀県の玄海町、ですね」

    小出「はい」

    水野「ここで、あの原発を廃炉にした場合、町の財政はどうなるかと、いう事を計算を今試みでやってるのだそうです。」

    小出「はい」

    水野「で、その中で、今明らかになっている数字が1つありました。この、町、の今年度の一般会計の投資予算、57億円なんですけどね。」

    小出「はい」

    水野「そのうち原発に絡んで入ってくてるお金の額は、39億円以上で」

    小出「(笑)」

    水野「およそ70%が原発に絡むお金なんですよ」

    小出「はい」

    水野「で、近藤さん」

    近藤「はいー」

    水野「私この70%は非常にびっくりしたんですが」

    近藤「びっくりだよねえー」

    水野「こんなモンですか」

    近藤「こういうことがまかり通ってるんだよねえ」

    水野「はあー」

    小出「そうですね」

    水野「で、この57億円っていうのを、あの他の街と比べたらどうなのかってことをスタッフが調べたんですね。だいたいおんなじくらい57億円規模ぐらいの街を探しましたらね。宮城県の蔵王町ってだいたいおんなじくらいの規模なんですよ。予算が。そこは、人口が玄海町の倍ほどいはりますねん。玄海町ってのは6300人の町民の大体規模なんですよ。そこの倍ぐらいの町で同じ予算。まつまり玄海町では、1人あたり、倍ぐらいのお金が、今、使えることになってるとも言えますよね」

    近藤「うん」

    水野「ちょっとびっくり、しませんか? こ、こうしたお金は、今、まで言われていた原子力発電のコストに、小出先生含まれた計算だったんですか」

    小出「えー、今まで経産省がやってきた計算には全く含まれていませんでした。」

    水野「はあー」

    小出「それをあの、先程聞いていただいた、立命館大学の大島さんは含めてみました。はい。そしたら原子力が一番高いということになりました」

    水野「はあー。そおーなんですか」

    小出「はい」

    水野「じゃあこれからは、やっぱりこのコストの問題も含めて私たちは色々選択をしていかなきゃいけないってことに、なるんでしょうねえ」

    小出「そうですね。」

    水野「えー、それから先ほど近藤さんが話を出されました、小出先生のご本のタイトルは申し上げておきます。『知りたくないけれど知らねばならない原発の真実』という本です。これについては皆さんが色んなコメントを寄せてくださっておりますけれども。小出先生。ラジオネームおろちさんという人がね」

    小出「はい」

    水野「こういうことを言ってくれています。え。『たね蒔きジャーナル』が聴き手という立場の本が出ているってことは、リスナーからの質問に小出先生が、色々解説してきてくださったことが本になったというわけで。つまりこの本は、リスナーと、たね蒔きジャーナルと、小出先生が一緒に作ったということに成りますね」

    小出「(笑)」

    水野「というふうに、言ってくださっております。えーこれからも皆さんがお聞きになりたいことを、まあ私たちスタッフが代表する形で色々伺っていきたいと思いますが。またこの原発のコストの問題についても色々と教えてください」

    小出「はい」

    水野「どうもありがとうございました」

    近藤「どうもー」

    小出「ありがとうございましたー」

    水野「京都大学原子炉助教、小出裕章先生に伺いました」



    小出裕章が語る、原発のコストの話。原発やめれば電気料金が下がる。
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    2011-09-27(Tue) 00:00 ニュース | 編集 |
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