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再稼働を巡り政府内で議論が続く関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(東京)は11日、大阪、京都、滋賀3府県で行った住民意識調査の結果を公表した。住民の7割近くが再稼働に「不安がある」と回答しており、同団体は同日、調査結果をふまえて京都、滋賀両知事宛てに再稼働に同意しないよう求める要請書を提出した。
同団体が民間調査会社に委託し、3月30日から4月1日、3府県の男女計3000人(15歳以上、各府県1000人)を対象にインターネットで調査。
「現時点で大飯原発を稼働することに対してどう思うか」との質問に対しては、「不安」が33・5%、「どちらかと言えば不安」が35・1%で計68・6%となり、「どちらかと言えば安心」と「すっかり安心」の計21・1%を大きく上回った。
大飯原発で事故が起きた場合の放射性物質対策や避難計画など、国や府県の防災対策については、「全く不十分」と「少し不十分」が計81・8%を占め、「少し対策ができている」と「万全の対策ができている」は計8・8%だった。
政府が理解を求めようとする「地元」については、「福井県外まで広げた範囲」が58・8%で、「福井県」20・4%、「おおい町」12・9%を上回った。
同団体の佐藤潤一事務局長は、「住民は原発が安全であるかということよりも、万が一、事故が発生した時の対策を求めている」とし、再稼働には反対する立場を示した。
(2012年4月12日 読売新聞)大飯再稼働 7割「不安」
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2012-04-19(Thu) 21:00 ニュース
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