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関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、野田佳彦首相が今月8日「再稼働すべきだ」と表明し夏季限定の再稼働を否定したことについて、嘉田由紀子知事は12日の定例会見で、「首相は安全性の確認は暫定的としていた」として不満を示し、「再稼働は電力逼迫(ひっぱく)期に限定すべきだ」と改めて強調。「(事故が起きないことを前提とした)安全神話に逆戻りしたかのようだ」と首相に苦言を呈した。
野田首相は8日の会見で「国民生活を守るため、再稼働すべきだというのが私の判断だ」と発言したが、再稼働を電力が逼迫する夏季に限定しなかった。
嘉田知事は会見で首相の表明に「事故が起こったときにどうなるのかの視点がなかった」と指摘し、「立地自治体の福井県に向けたメッセージで、(周辺自治体の)滋賀や京都へのメッセージはなかった。また、多くの人が避難生活を送る福島県への言及もなかった。これでは国民全体へのメッセージになっていない」と批判した。
一方、大飯原発再稼働の安全性を検証している「福井県原子力安全専門委員会」が11日に同県の西川一誠知事に提出した「安全を確保するために必要な対策はできている」とした報告書について、嘉田知事は「専門委は発電所と敷地内の安全性には責任があるが、周辺自治体などの安全は扱わないことになっている」と疑問を呈した。大飯再稼働 安全神話に逆戻りした 知事、首相会見を批判 滋賀
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2012-06-16(Sat) 23:00 ニュース
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