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活断層に関する資料を紛失
再稼働した大飯原発では、3号機近辺に活断層と疑われる断層が発見されている。3日に経済産業省で開かれた原子力安全・保安院による専門家会議では、この断層の安全性について議論される予定だったが、関西電力側が「資料を紛失した」と報告したため、会議での検討は見送られた。

原子炉直下に活断層の恐れ
大飯原発の原子炉直下には、粘土質を含む断層が発見されている。この断層を見つけたのは、東洋大学の渡辺教授(変動地形学)。
問題の断層は再稼働した3号機と停止中の2号機の間を南北に走っている。関西電力は同断層について、「最近動いておらず活断層ではない」としている。
渡辺教授は断層に粘土が含まれていることから、「最近動いた活断層である可能性は否定できない」としてさらなる調査が必要と指摘した。
3日に経済産業省で開かれた専門家会議では、この断層の危険性が検討されるはずだったが、直前になって関西電力が「資料を紛失した」と報告。会議での検討は見送られた。朝日系列の報道ステーションが3日に報じた。
ありえないベストタイミング
資料の紛失が発覚したのは、大飯原発を再稼働した後、専門家会議が開かれるまで、というタイミング。もし再稼働前に紛失が判明していれば、待ったがかかった可能性が高い。
専門家会議で検討されたくない不都合な事実が記載されているのだとしたら、「紛失」のタイミングは関西電力にとって、まさにこれ以上ないベストなものといえる。
今回資料が消えたことを「紛失」と信じられる人がどれほどいるだろう? そんなもっとも信じがたい企業がこの国の命運を握っている。
関西電力が大飯原発再開後、活断層の資料を「紛失」
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2012-07-21(Sat) 15:00 ニュース
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