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東日本大震災で発生したがれきの広域処理で、名張、伊賀両市でつくる伊賀南部環境衛生組合の焼却施設・伊賀南部クリーンセンター(伊賀市奥鹿野)が立地する阿保(あお)地区住民自治協議会(高山泉会長)が、組合の管理者を務める亀井利克名張市長と副管理者の内保博仁伊賀市長宛てに、受け入れに反対する決議文を二日付で提出した。
地元の同市旧青山町の住民を対象に先月開かれた説明会では「行政は受け入れありきだ」「風評被害が心配だ」と批判的な声が相次いだ。
決議文では「説明会で、がれき搬入に賛成する住民の意見はなかった。管理者、副管理者はこれ以上説明会や説得活動をしないでほしい」と、がれきの搬入に反対の意思を表明している。 焼却灰の処分をめぐっては先月、鈴木英敬知事が伊賀市の廃棄物処理会社「三重中央開発」に受け入れを正式に要請。同社も前向きの姿勢を見せている。
一方、組合は周辺五地区と「名張市と伊賀市旧青山町以外のごみはセンターに持ち込まない」とする協定書を結んでいる。亀井市長は「現在の協定が生きている限り受け入れはできない」との見解で、協定内容の変更を求める地区ごとの説明会を、灰の処分先にめどがついた段階で開く方針を明らかにしている。
亀井市長は三日、「ご意見として承っておきます」とのコメントを出した。内保市長は「決議文をまだ見ていない」としている。
阿保地区は、名張市に接する旧青山町の北中部にあたる。
(安部伸吾、山田雄之)がれき受け入れ反対決議文 伊賀・阿保自治協
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2012-08-05(Sun) 09:00 ニュース
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