1938年、オーストラリア・メルボルン生まれ。 アデレード大学医学部卒業。 小児科医で、遺伝的疾患である嚢胞性繊維症の専門家。ハーバード大学の小児科でも教鞭をとり、2万3000人の医師を擁するPhysicians for Social Responsibility(社会的責任を果たす医師団)の創立会長になる。その傘下組織「International Physicians for Prevention of Nuclear War (IPPNW)核戦争防止医師会議」は、ノーベル平和賞を受賞。予防医学の一環として反核・核廃絶を勧告してきたと同時に、被曝・反原子力に関する世界的な権威であり「狂気の核武装大国アメリカ」(集英社新書)、「宇宙開発戦争」(作品社)、「Nuclear Power Is Not the Answer to Global Warming or Anything Else(原子力は温暖化への解答ではない)」など著書多数。放射性物質の人体に対する研究結果や人道的観点から、反核を訴え続けている。アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画「イフ・ユー・ラブ・ディス・プラネット」の主役。ランナン基金文化自由賞、オーストラリア平和賞受賞。ノーベル平和賞候補にも挙げられた。また、スミソニアン博物館は、カルディコットを20世紀で一番影響力のある女性の一人と評している。